三浦半島の海辺でクロダイが釣れました。
潮風と、手のひらに伝わるクロダイの力強さ!
そんな自然の恵みを丁寧に調理し、一皿に込めました。
そしてもう一つ。
この地域には、どこか懐かしくて心がふっと解けるような
喫茶店やパン屋さんがあります。
釣りに臨む中で、ほっと一息つける場所で過ごす時間は、
日常から少し離れたやさしい旅のようでもあります。
今回は、釣りたてのクロダイ料理と
そして三浦半島で出会った素敵な店々をご紹介します。
初春の海にて。三浦半島で出会うクロダイ
久しぶりのクロダイ!
狙っていたメバルや、シーバスは釣れませんでしたが、
久々のクロダイ特有の引きを楽しませてくれました♪

クロダイの春椀 グリンピースとともに



勇ましい顔のクロダイ。何度見ても惚れ惚れとしてしまいます。
釣れたクロダイは、丸っとしていて
手にした瞬間に「これは丁寧に仕上げてあげたい」と、
思わせてくれるような美しさでした!
お腹を開いてみると、キレイな肝や卵を持っていました。
胃袋を開けてみると・・・・・ふんわりとクロダイのもつ独特の礒の香りと・・・
ドロドロ〜〜〜っと、沢山の海藻が出てきました。


ツヤっとした白身、皮を引いてみると鮮やかな薄紅色。


もちろん、刺身で食べても絶品の美味しさです!!
今回のレシピは、素材そのものを活かすようにシンプルなスープ仕立てに。
下処理したクロダイを、
昆布だしでゆっくりと火を入れ旨みを逃さずふっくらと仕上げるのがポイントです!
材料
- クロダイ 2切れ(アラも一緒に)
- グリンピース ひとつかみ
- 昆布だし 400ml
- 日本酒 大さじ1
- 牡蠣だし醤油 小さじ1
- オリーブオイル 小さじ1
- マイクロアマランサス 少々
- 岩塩 少々
作り方
①クロダイの処理
鱗と内臓を丁寧に取り除き、流水でよく洗う。



切り身にしても、骨付きのままぶつ切りにしてもOK!
②昆布だしで煮る
鍋に昆布だしを入れ、日本酒を加えて火にかける。沸騰直前にクロダイを入れ、ごく弱火でじっくりと約10分煮る。


途中でグリンピース・牡蠣だし醤油を加えます。
③仕上げ
器にクロダイを盛り、出汁を注ぐ。オリーブオイルを回しかけ、マイクロアマランサスを飾り岩塩を振る。


マイクロアマランサスって??
南米ペルー原産で、その種子は古代アステカ人の主食、
儀式に欠かせない穀物だった「アマランサス」。
インドでは、アーユルヴェーダのハーブとしても利用されてきました。
近年では、「スーパーグレイン」(奇跡の穀物)と呼ばれ、栄養価の高さが注目されるようになりました。深く鮮やかな赤色は、ペタジニアンという色素に由来するもの。
また、ビーツやほうれん草などと同様のヒユ科の植物なので、
ほのかな土の香りを感じさせるのも特徴です。
とっちのcook!ngのポイント
- 火加減は弱火でゆっくりがコツ。身もふっくら、出汁も濁りません。
- グリンピースの代わりに、菜の花や絹さやでも春らしく仕上がります。
- 釣った魚だからこそ、塩分は控えめに素材の味を楽しんで!
海と街。クロダイがつなぐ時間
釣りに向かう途中、立ち寄ったのは
三浦にある喫茶店とパン屋さん。
海へ出る前のひとときに、気持ちを整えてくれるような時間でもあります。
喫茶en 懐かしいレコードとコーヒー時間
津久井浜駅からほどよい近い場所にある「喫茶en」は、
昭和の雰囲気が漂う落ち着いた喫茶店です。
店内には沢山のレコードがあり、音楽が流れゆったりとした時間が流れています。




充麦(みつむぎ)三崎の小麦が香るパン工房
三浦の小麦を栽培し使用したパンを丁寧に焼き上げる小さなベーカリー。
店主自ら育てた小麦を石臼でゆっくり挽き、
噛めば噛むほどに香ばしい味わいが広がる、バリエーションに富んだパンが並びます。




ゆっくりとコーヒーを飲んで、
お気に入りのパン屋さんに立ち寄って。
その足で向った海で、クロダイを釣り上げた日。
釣った魚を捌いている時間も、なんだか特別に感じるのが三浦の魅力です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
クロダイのレシピは、こちらでもご紹介しています。



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