闇磯釣行で必要な道具、心得について

闇磯釣行で必要な道具や心得について紹介します。

闇磯は名前の通り人気のない暗闇の磯。その中での釣行となります。

海釣り公園や港と違って、場荒れが少なく魚影が濃いという魅力がありますが、

その分かなりの危険を伴います。

私自身も、転倒や潮見表の確認不足による磯での孤立等、何度か危険な目にあったことがあります。

夜の海、闇磯自体が危険です。もしチャレンジするのであれば、

無理はせず、安全第一での釣行を心掛けてほしいと思います。

この記事では、流れが急ではないエリアで、

膝下ぐらいまでの水深での歩行、釣行をイメージしています。

落水したら這い上がれないような足場の高い磯や、

水深のある磯、海の流れが早い磯でのウェーダーの使用を前提としておりませんので、

そういったエリアでのウェーダーの使用はお控え下さい。

それでは、最低限、必要な道具や心得を紹介していきます。

道具

ウェーダー(フェルトスパイク仕様)

まずはウェーダーです。磯はかなり滑ります。ホンダワラ等の海藻が育つ11月以降は特に滑ります。靴底は必ずフェルトスパイク仕様のウェーダーもしくはシューズを選んでください。靴底にピン等の滑り止めがついていないと、転倒して大きな事故につながります。フェルトスパイク仕様で慣れてきても滑るときは滑ります。過信はせずに、常に滑ると思って慎重に歩きましょう。

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フローティングベスト

これは絶対に欠かしてはいけないアイテムです。万が一海に転落した場合、これを身につけていない状態でウェーダーをきていると、落水時に確実に溺れます。また、磯で転倒した際にクッション性能の役割を果たしてくれます。私は釣りをしている最中に落水した事はないですが、磯を歩いているときの転倒は何度かあります。この際に、フローティングベストのクッションのおかげで無傷、擦り傷程度で済んだことが殆どです。フローティングベストは転倒の際、ダメージを和らげてくれます。 また、ルアー等の小物類も収納できるので、必ず装着しましょう。

ライト(できれば赤色ライト切替可能タイプ)

ライトを持っていくのは当然ですが、できれば赤色ライトの切替ができるタイプをおススメします。どうやら赤色ライトは魚には見えにくいらしく、ポイントが場荒れせずに済みます。実際、赤色ライトしか使っていないポイントで、帰り際に白色ライトを照らした時に足元で大型魚が飛び跳ねた!という経験が何度かあります。また、虫が出始める春以降では、白色ライトを照らして歩いていると虫が集って顔に当たることがありますが、赤色ライトだと虫もほとんど寄ってきません。しかし、赤色ライトは白色ライトに比べて当然足元が見えにくいです。闇磯では安全第一が前提なので、絶対に無理はせず、見えないときは白色ライトを使うようにしましょう。

帽子、手袋

転倒してしまった時はもちろん、転倒しなくても手を着いた時等にダメージを和らげてくれます。また、移動中もよじ登ったりする場所がある場合、手袋があったほうが良いでしょう。

闇磯釣行での心得

一人で行かない

個人的にはこれは絶対だと思ってます。万が一、転倒等で何かあった場合、誰も助けてくれません。極力、磯釣り経験のある人と一緒に行くようにしましょう。今まで海釣り公園や港でしかやったことがない人が、いきなり一人で闇磯に行くのは絶対にNGです。また、闇磯では70センチや80センチのシーバスがかかることもあるので、その時の助っ人としても居てもらったほうが良いです。あと、闇磯で一人は色んな意味で怖いです。私も一人では行きません。

電池とライトの予備は必ず

電池が切れてしまった時のために必ず予備電池、できれば予備ライトを持っていくようにしましょう。電池が切れてしまった、ライトを海に落としてしまった等が発生したときに、大変な思いをします。私も一度、ライトを海に落としてスマホのライトだけを頼りに帰ったことがありました。予備はフローティングベストの収納ポケットに入れておきましょう。

潮見表をチェック

これも絶対にチェックしてください。私自身、闇磯釣行デビューしたてのころに、磯の先端まで行って2.3時間ほど釣りをして、、、いざ帰ろうと思ったら陸がない…なんてことがありました。今では考えられないエピソードですが、まるで千と千尋のあの有名なシーンの状態でした。その日は中潮で海も穏やかだったため、ライトを照らしてなんとか帰れましたが、二度と経験したくない出来事となりました。必ず満潮と干潮の時間を把握し、下げ潮での釣行を心がけましょう。特に初心者で上げ潮はかなり危険です。最初の方は下げ潮でエントリーして、潮が上がり始めるタイミングまでには切り上げるようにしましょう。

天気、風向きをチェック

同じ潮位でも天候や風向きによって海のコンディションはまるで変わってきます。前回はこの潮位で渡れたのに今回は陸が無い!なんてことも十分にあり得ます。低気圧で雨が降っていたり、向かい風で海が荒れていたりすると、穏やかだった日の同じ潮位とは思えないぐらい変わってきます。また、台風が遠くで発生していたりすると、突然大きな波が押し寄せてくることもあります。逆に言うと、同じ潮位でも凪の状態だとかなり浅く感じることもあります。事前にこれらの情報を知っておくことで、ポイント選びの基準になります。闇磯釣行デビューしたての時は、できるだけ凪の日にエントリーするようにしましょう。

地形を確認

闇磯での経験が殆どない状態で、行ったことのない磯にいきなり夜に行くのはやめましょう。必ず日中に行ったことのあるポイントで、ある程度地形の把握できているポイントでの釣行を心がけましょう。移動中に予期せぬスリットがあって転倒してしまったり、トレースできると思ってキャストしたら沈み根があってルアーをロストしてしまったりと、初場所での闇磯釣行はあまり良いことがありません。事前の下見は、経済的にも環境的にも、釣果的にも良い事ばかりです。

避難経路を確認

地震大国日本では、地震による津波の被害を受けることも少なくありません。特に、近年は大地震による津波によって多くの犠牲者がででいます。自分たちが釣りに行っている最中に巨大地震がこないとも限りません。これは闇磯釣行に限りませんが、必ず釣行の際は、万が一、津波警報が来た時の高台への避難ルートを確認しておきましょう。特に闇磯ではライトを照らしながら避難することになりますので、津波警報が来た時に少しでも焦らずに行動できるように、必ず高台への最短ルートを確認しておきましょう。

まとめ

  • 落水したら這い上がれないような足場の高い磯、水深のある磯、流れが早い磯でのウェーダーの使用は控える
  • 夜の磯を歩く際はウェーダー(フェルトスパイク仕様)、フローティングベストは必ず身に着け、ライト、電池の予備は必ず持っていく。
  • 一人での釣行は避け、経験者と同行するようにする。
  • 潮見表や天気、風向き等を調べてできるだけ凪の日の釣行を心がける。
  • 上げ潮のタイミングではなく、下げ潮のタイミングでのエントリーを心がける。
  • 地形の把握できていない磯は、明るいうちに下見をしておく。
  • 万が一の津波警報に備えて、高台への避難ルートを確認しておく。

以上、闇磯釣行を安全に楽しむための道具や心得を紹介してきました。

安全に楽しむことが出来れば、闇磯はお魚パラダイス。

安全第一を前提に、闇磯釣行を楽しみましょう!

こちらの記事ではおすすめルアーを紹介しています。

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